故郷を元気にする夢を万華鏡に託して(その4)
- 2011/04/28
- 11:59


【小型の有田焼万華鏡に引き続き大型高級有田焼万華鏡をつくられたきっかけは?】
小型の有田焼万華鏡の価格は、12,600円?84,000円ですが、販売2年目で年間1億3千万円以上(3500本)の新しい市場をつくることができています。
国内では、大手百貨店や通販会社、機内誌などで取りあげられ、テレビ・新聞・雑誌など様々なマスコミでも度々取りあげられています。多くの人々に万華鏡の素晴らしさや有田焼の伝統の素晴らしさを伝えるために「有田焼万華鏡フェアー」や「万華鏡教室」、「万華鏡のトークショー」など、様々なイベントも開催されています。
一方海外では、ポーランドのクラクフ国立美術館で展示され、アメリカでは、世界中のバイヤーや作家が集まって開催される「世界万華鏡大会」にも毎年出展されています。
その結果、手書き職人が作った高級な有田焼万華鏡の高い商品から売れ、むしろ海外では、「有田の伝統工芸を高く評価してくれる。有田焼万華鏡は、新しい有田のブランドとしての可能性を秘めている」と確信を持ったわけです。おかげでアメリカでの販売代理店も数社できています。
こうした小型の有田焼万華鏡の実績から、更に高度な有田の伝統の技を取り入れた有田焼万華鏡をつくろうと100万円?300万円の大型高級有田焼万華鏡の開発となったわけです。
【大型高級有田焼万華鏡の開発と東京での展示会】
大型高級有田焼万華鏡の開発にあたっては、全国中小企業団体中央会からご支援をいただき、3タイプの大型高級有田焼万華鏡(写真)を開発しました。更には、大型高級有田焼万華鏡の開発に必要な金属加工のアーティストに協力していただきました。
日本の代表的な造形作家の高橋耕也さん(長野県在住)です。
高橋さんは、世界からくり大会に応募され、約2000点の中で見事に入選し、「愛知万博」でもその作品を高く評価されています。
完成後、1月に当社の有田焼万華鏡館(佐賀県有田町)と『ベンチャーフェアーJAPAN2006』(東京都、国際フォーラム)で展示会を開催いたしました。
有田では、近隣地区の行政のトップ(市長・町長)の方々や地元の高校の生徒さんにもたくさん見学にきていただきました。高校生は、「私たちが学んでいる磁器で、こんなにきれいな焼き物の万華鏡ができるのか」と窯業への誇りと夢を持っていただくことができました。
また地元では、「子供たちが喜んで勉強してもらえるよう、また有田の歴史や文化に触れてもらえるように町立の図書館に有田焼万華鏡をおいてあげよう」とたくさん設置していただきました。
また東京では、高級雑貨専門店や百貨店・通販会社やマスコミ関係者など約3,000名の方々にご来場いただき大きな反響をいただくことができました。